国際空手道連盟極真会館 福井支部
プロ修斗試合観戦レポート
 平成19年3月25日(日)
 愛知県名古屋市にあるZEPP名古屋という会場で修斗のプロ部門試合があり、福井から選手が出ると言うので観戦に行った。
名古屋駅から一駅の場所にある会場は、いわゆるライブハウスだった。空手で使う試合会場を想像していた者にとっては思っていたより小く感じる。会場のチケット売り場横に今大会のポスターが貼ってあり、福井の選手(チョモランマ1/2)の写真も載っていた。
 昼12時過ぎ頃に到着し駐車場に車を置いて開場の2時まで食事をしたり周りを眺めて歩いた。隣は映画館や屋内サッカー施設などがある商業施設で、その館内は若者や家族連れのお客が多かった。
 途中チョモが建物の外周をランニングでウォーミングアップしているのに遭遇し、西岡、松中指導員が声を掛けたが、言葉数が少なく柄にも無く若干緊張しているらしい。
 開場時間となり中に入った。普段は観客席の場所にリングが設置されており、舞台は観戦席となっていた。今日試合をする選手とセコンドが20名程リング上でアップをしていた。チョモはパンチングミットを叩きながら自分の動きを確認中だ。総斗会の三村代表とリング下で挨拶を交わし選手の様子を聞いてみたが選手同様会長も緊張しているようでいつもより表情が固く、長く話すことは控えた。
 試合開始30分前には選手のアップは終了し、スタッフの動きが多くなってきた。照明が落とされ、ゴングが鳴り、アナウンサーにより試合開始の案内が伝えられた。大きなスピーカからロックが流れ、今日試合が組まれている選手の紹介が始まった。赤と青のスポットが点滅している中、選手がコールされ、試合順にそれぞれがリング上で挨拶をする。
 セレモニーも終わり、いよいよ試合開始。第1試合、新人王決定トーナメント1回戦ライトヘビー級(5分2R)にチョモが登場。リングアナが両選手を呼び出す。チョモは赤コーナー。相手選手は昨年度のアマ修斗チャンピオンということで寝技が得意な選手らしい。チョモより幾分背は低いががっちりとした体格である。
 試合開始。見ているこちらも力が入る。チョモはパンチでの打撃中心に試合を運びたいところだろうが、少々アップライトなの構えが気になる。積極的に打って出るかと思ったがあまり手数は出さない。蹴りを出すが踏込みが浅く当たらず。チョモが前に出るが、お互いに技の交換は無い。チョモの中段蹴りに合わせて相手がテイクダウンを奪う。寝技に持ち込もうとするがチョモは下からのパンチを使いながら相手の有利な体勢になるのを防御。相手の脚の付け根を自分の脚で押し込み、体勢を崩し起き上がろうとするがなかなか相手はそれをゆるしてくれない。途中、相手が攻め込むタイミングに合わせチョモが三角締めにいこうとするが、掛かりが浅く切られてしまった。上からの打撃に下からカウンターをあわせたり下から踵で相手の顔面を蹴り上げたりと、動きはあるがお互い決定打は無い。相手は顔面からの出血もあり、1ラウンドは若干チョモか、といった内容だった。
 第2ラウンド、今度こそ立ち技での攻防に、と期待したが、寝技が得意な相手だけあって1ラウンドと同じ様な展開から蹴り足を捕られ、またしてもグラウンドの攻防になってしまった。今回は途中一度起き上がりパンチの交換をしたが双方ともグラウンドでスタミナをかなり消耗していたようで単発に終わった。そのあとは再び倒されグラウンドの攻防が続いて終了。1ラウンドほどの手数は見られなかった。
 判定は20−19、19−19、19−19と言う内容の引き分け。(チョモ1−0後藤)
 新人王トーナメント規定により抽選で二回戦への進出者を決定するということだが、結果は相手の二回戦進出となってしまった。負けでは無いが、やはり残念。
 そのほか7試合を観戦した内容は3試合が1本勝ち。残りは判定や、チョモのようにドローで抽選という内容だった。ルールが思ったより細かく決まっているので、展開としては同じような流れになっていくようだ。それでも1本で決まる試合の選手は個性的で興味深い動きをしていたのが印象的だった。4時間ほどで全て終わりイベントとして観戦するにはちょうど良いくらいの時間だった。また機会があればプロだけでなくアマの試合も観戦してみたい。
                                                       
(極真会館福井支部)
写真
ポスター チョモランマ1/2 Zepp Nagoya 会場
チョモランマ1/2 チョモランマ1/2 アップ 観客
オープニング  



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