国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
第9回福井県空手道選手権大会
2009北信越少年空手道選手権大会
レポート
 3月15日(日)福井県営体育館にて第9回福井県空手道選手権大会ならびに2009北信越少年空手道選手権大会を開催した。
 当日は10時半からの開会式に大会会長の参議院議員松村龍二様、ご来賓の県副知事旭信昭様、大会顧問の県会議員やしき勇様、大会審議委員長の木村市助様にご出席と激励のお言葉をいただき、小川パウロによる選手宣誓で試合が開始された。
 まずは北信越少年大会、型のトーナメント試合。一番参加選手数の多かった小学3・4年の部から対戦が始まった。採点方式ではなく、試合場で2名が同時に型を披露し優劣を決めるために観客にもわかり易く審判の旗が挙がるたびに歓声が上がり大変盛り上がった。各選手とも試合に向けて相当稽古を積んできたと思われ、技の切れや気合が見違えるように良くなっていた。その中から勝ち上がってきたのは1・2年の部では林、廣谷、川端、中曽根の4名、準決勝第1試合、撃砕大を演じる林に対し平安Xの廣谷。廣谷の動きは全くバランスが崩れず非常に良い。3−0で廣谷が勝利。続いては平安Vの川端に対し、突きの型の中曽根。川端は幾分形に乱れがあり中曽根の勝利。決勝戦。廣谷は征遠鎮で撃砕小の中曽根を迎え撃つ。難しい型にもかかわらず間の取り方やメリハリなど全て廣谷が上回った。5−0の見事な優勝。3・4年の部準決勝、富山の選手同士の対戦となった。撃砕大の太田に対し突きの型の海老。太田も上手いが海老が良く稽古していると見え非常に安定感がある。3−0で決勝に。続いては石灰対手賀、ともに撃砕大で対戦。丁寧に演じる石灰に対し、力強さの手賀。どちらに挙がってもおかしくない判定の結果は2−1で手賀に。決勝は海老が征遠鎮、手賀が撃砕小。修行歴の長い海老が難しい型を見事に演じ手賀を抑え優勝。5・6年の部準決勝、渡邉の撃砕小に対し、佐藤が平安X。渡邉の技の切れがすばらしく3−0で勝利。続いて横川の平安X対石川の平安X。こちらも横川の切れが良い。石川を抑えて決勝進出。決勝は同門どうしとなった。渡邉は征遠鎮、横川は撃砕小。どちらも素晴らしい出来で動き自体には差はないが、型の難易度から優勝は渡邉に。非常に見応えのある決勝であった。
 次は北信越少年大会、組手の部。1年生の部では廣谷と水出が決勝進出。廣谷は型の優勝でわかるとおり技の切れが良い。対する水出も初陣とは思えないくらい堂々とした力強い戦いで応戦。水出の攻撃の勢いが良く、5−0で優勝。2年生の部、中曽根に対し黒田。両者ともに一本勝ちで決勝戦に勝ち上がってきた。体の大きい黒田は自分の体重を上手く活かして中曽根の技を封じ見事優勝。3年の部、長野同士の決勝戦、田中対池田は再延長までもつれる接戦となった。ふたりとも業師であり、技、手数でお互いに一歩も引かない。最終延長でも差はほとんどつかなかったが若干空手歴の長い田中に凱歌が上がった。4年生の部、宮川対遊田。宮川はいつもと違い技に勢いが無く手数が少ない、対する遊田は手も足も良く技が伸び徐々に宮川を追い詰める。手数とバランスの良さもあり、遊田が見事に優勝。5年生の部、軽量の佐藤に対し体の大きい木。木の力強い技に佐藤が苦戦するかと思われたが佐藤の動きが素早く、木は思うように攻め込めない。攻防の中から佐藤の上段回し蹴りがヒットし技あり、他の長野勢に続き佐藤も見事優勝した。
 つづいては第9回福井県空手道選手権大会。今回は富山支部から3名の招待選手に参加をいただき熱戦が繰り広げられた。
準決勝戦、軽量の安池に対し軽重量の杉田。同じ道場で稽古をしているためお互いに手の内を知り尽くしている。前に出て突きから回し蹴りにつなげる杉田を安池がいなしながら突きと下段を返す展開で2分間は全くの互角だったが、最後の1分で安池がラッシュをしかけ杉田は意表を突かれたのか後手に回り腰が浮いてしまった。安池の左右に回り込みながらの正拳突きに杉田はずるずると後退する形となってしまい判定は4−0で安池に上がった。続いて西村対荒屋の対戦。西村が積極的に突きから中段回し蹴りで攻め込む。荒屋はがっちりと受け止めながらじわじわと圧力をかけ的確に下突きを返していく、中盤までは西村、終盤は荒屋がやや有利かという展開であるが判定は引き分け、延長戦に。延長戦でも同じような展開が続くが体で受け止めている荒屋が終盤スタミナに影響したのか幾分手数が減った。西村が前に出続け5−0で判定をものにした。第三位決定戦。突きから前蹴り、回し蹴りで攻め込む杉田に荒屋は受けながら前に出て突きで返す。杉田のほうが手数はあるが退がりながらの攻撃であるためあまり印象は良くない。判定は引き分け。延長戦も同じような展開であるが、少し下段にダメージが蓄積したのか荒屋の表情が苦しそう。杉田が最後まで攻撃を続け3−0、第三位を獲得した。
 決勝戦。これも同門対決となった。西村は力強い攻撃を出しながら前に出るが安池はその攻撃をことごとくいなし、西村のバランスを崩す。西村はすぐに体勢を整え安池を追いかけるが、なかなかとらえる事ができないまま時間が経過。最後まで安池の力強い気合とともに繰り出される攻撃に翻弄される格好で時間切れとなった。ベテランが若手を抑えて見事に優勝の栄冠を勝ち取った。
 各クラスの選手数は少なめであったが、内容的には個々の選手の頑張りが光り大変良い大会となった。ご協力をいただいた関係各位に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
第9回福井県空手道選手権大会
結果
クラス   優勝 準優勝 第三位
一般男子 組手 名前 安池 年男 西村 隆史 杉田 英也
所属 武生 武生 武生
2009北信越少年空手道選手権大会
結果
組手の部
クラス 優勝 準優勝  
小学1年の部 名前 水出 大翔 廣谷 颯人  
所属 文京  
小学2年の部 名前 黒田 理貴弥 中曽根 嶺  
所属 鯖江 富山  
小学3年の部 名前 田中 颯真 池田 龍星  
所属 長野 長野  
小学4年の部 名前 遊田 海渡 宮川 陽聖  
所属 長野 成和・下六条  
小学5年の部 名前 佐藤 翔悟 木 太陽  
所属 長野 富山  
型の部
クラス 優勝 準優勝 第三位
小学1・2年の部 名前 廣谷 颯人 中曽根 嶺 川端 優太
所属 文京 富山 武生
小学3・4年の部 名前 海老 秀虎 手賀 堅丈 太田 丈
所属 富山 鯖江 富山
小学5・6年の部 名前 渡邊 友喜 横川 輝 佐藤 翔悟
所属 成和・下六条 成和・下六条 長野
 
詳しい結果はコチラです。(PDF形式)
 



国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
(C) IKO Fukui All right resaved.