国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
福井大学同好会 卒業10人組手 レポート
2011年3月24日(木)
 福井大学極真空手同好会は3月24日福井大学にて廣田真人の卒業10人組手を行った。福井大学の道場生は大学を卒業するにあたって連続10人組手を完遂しなければならないという昔からの習わしがある。
当日は福井支部の各支部から支部長や道場生、福井大学のOBや現役の後輩などが廣田の組手の相手をするため一同に駆けつけた。道場の気温は例年の3月下旬の気温を大きく下回り肌寒く、全員でスパーリングをして体が温まってから10人組手を開始した。
 1人目大島支部長との組手では緊張のせいか序盤は動きが硬かったが持ち味の切れ味鋭い突きからのコンビネーションで徐々にエンジンがかかり始めた。2人目吉田、3人目斎戸指導員と体格に勝る相手が続き足にダメージを負うも乗り切った。4人目玉川、5人目宮川、6人目山森の中盤に差し掛かると疲れが見え始め肩で息をするようになったが「よっしゃぁ!」と雄叫びを上げながら下段の威力も復活した。7人目黒岩指導員の距離を詰めてくる組手に手数が減り、スローペースになったが限界を訴えるような表情はしなかった。8人目山本耕平、9人目山本明郎には力で押し込まれるシーンもあったが先輩の意地の貫録をみせ劣勢を挽回。10人目の組手の相手は村中が務めた。最後は突きの応酬になりそのまま終了の太鼓が鳴った。全員から大拍手が沸いた。ボロボロの廣田を救った外的要因は1人目から10人目を通して常に「真っ直ぐ下がるな」「技を返して」などのアドバイスや声援を送った後輩の言葉だった。最後に廣田の号令で正拳突き30本で締め括った。
 4年間に亘りムードメーカーとして同好会を引率してきた廣田だが今後は宮脇師範や福井支部の先生方に教わったこと、同好会で学んだこと、卒業10人組手で得たものを肥やしにしてさらに精進してもらいたい。
                                                            村中 康浩
 私が空手を始めようと思ったのは、大学のトイレで「一撃」と大きな文字で書いてある勧誘ポスターを見たからでした。高校まで剣道をやっており、大学では武器なしで戦うのもいいかもしれないと簡単な気持ちで入会しました。そのおかげで顔を蹴られる経験やアザができるまで殴られるという貴重な経験ができ、また人生の厳しさも身を持って知ることができました。卒業10人組手では、納得いく組手ができませんでしたが、みなさんの気持ちの入った拳や蹴りは十分すぎるほどに伝わってきました。集まって頂いた方、格別の餞別をありがとうございました。
 4年間を思うとまったくダメな空手家でした。稽古もあまりできませんでした。しかし、こんな自分に村中指導員は、事あるごとに連絡をくれ、またかまってくださいました。4年間ありがとうございました。大学で極真空手をやってよかったです。
                                                            廣田 真人
 
福井大学同好会 卒業10人組手 写真
2011年3月24日(木)
 



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