国際空手道連盟極真会館 福井支部
2007国際空手道選手権大会レポート
 4月7日、8日に千葉の幕張メッセで2007国際型競技空手道選手権大会、2007国際壮年空手道選手権大会、第3回国際青少年空手道選手権大会と第6回女子全世界空手道選手権大会が開催され、広いイベントホールに10面の試合コートが設置され組手の部で1341名、型の部で332名が競い合った。初日は青少年大会中学生以上の部と型の試合があり、福井からは組手16、17歳男子−65kgの部に五十嵐一史が出場した。
 先に型試合があり、アジア、ヨーロッパ、ロシア、中東などからの参加者も多く、実に国際色豊かだった。型の試合は静かな会場の中に選手の呼吸と動作による道着の音だけが響き、張り詰めたような緊張感がある。見事な演武をした選手には、自然と会場全体から惜しみない拍手と歓声が起こる。各国の特徴が良く表れた演武となり素晴らしかった。
 型予選が終わり組手試合の開始となった。五十嵐は二回戦からの出場で、一回戦で韓国とロシアの選手が戦い、勝ちあがってきたロシア戦手との戦いとなった。残念ながら審判業務中につき見る事はできなかったが本人によると、線が細い感じの選手で特に威力が強いわけではないが、相手のペースに付き合わされてしまい、途中で手数が減って敗れたということだった。その言葉通り、他のクラスを見ていても選手のレベルは皆一様に高く、一般男子顔負けの見事な試合が展開されている。体格差をものともせず小さい選手が勝ち上がる事も多く、見ていて大変参考になった。五十嵐本人もいろんな国から参加した選手の組手を見て勉強になった事と思う。今後の稽古に活かしてほしい。
 型の決勝も行なわれ、この日は中学生以上の組手チャンピオンと型の世界チャンピオンが決まった。
 翌日、2日目は幼年から小学生の部、壮年部、女子世界大会(全てのクラスとも組手試合)が開催。昨日より更に多い選手が広い会場いっぱいに所狭しと入り乱れ試合が始まった。
 ちびっこにはスタミナ切れという言葉が無いようで、どの試合をみても延々動き続ける。壮年部も30代後半以降とは思えないようなスタミナとパワーを見せつける組手をする。さらに、女子選手にいたっては(特にヨーロッパ、ロシア選手)一般男子の試合かと見間違うほどパワー、スピード、スタミナ、技のきれが凄い。しかも一般男子の規定と同じで最小限の防具以外は素手素足での戦いだから大したものだ。試合を見ながら、こんな選手と戦ったらきっと自分も伸ばされてしまうだろうな、とまで考えてしまう。
 夜7時をまわる頃に全チャンピオンが決まり、2日間長時間に亘る国際大会は終了した。
 大山倍達総裁の「極真空手においては、人種、民族、国家、政治、思想、宗教、性別、年齢などによる偏見差別がなく、全ての人々が平等の権利を有し、国際交流をもって世界の平和友好を目指す。」と言う言葉通りの素晴らしい大会であった。
                                                         
(極真会館 福井)
写真
会場風景 極真 会場風景 五十嵐
会場内看板 外看板 幕張メッセイベントホール 少年部



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