国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
寒稽古レポート
 1月25日(日)、福井市鷹巣海水浴場にて寒稽古を行った。
 当道場において寒稽古とは1年のうちで最も寒い時期とされる大寒から節分の間に屋外で行う稽古の事を言い、敢えて自ら厳しい環境の中に身を置き稽古する事で精神力を鍛え人間が本来もっている生命力を呼び覚ます事を目的とするものである。
 当日はこの冬一番の冷え込みにより稽古場所に向かう道路はカチカチに凍りついていた。みんな集合に遅れないか、無事に到着できるかと心配していたが、稽古場所に来てみると20分以上前には多くの道場生と父兄が集まっていた。昨年は非常に珍しく砂浜に積雪があったが、今年は足元に雪はない。しかし、風は昨年より強くしかも冷たい。この強風で荒れ狂う日本海の凄さに集まったみんなは思わず見入っていた。
 まずは荒波で砂浜に打ち上げられたゴミを全員で拾い集めた。掃除が終わり寒風に耐えながら稽古は始まった。時折、日が射す時もあるが曇り空のもと海からの風を受けながらの稽古は身の引き締まるものであった。大人も子供も全員裸足になり準備運動の後、「キョクシン!ファイト!」の掛け声を掛け海岸線をランニング。続いて基本稽古を各20本ずつ行った。最初は寒そうな顔をしながら動いていた子供達も気合が入るにつれ動作に力が込められていった。続けて拳立てとジャンピングスクワットを行い、次いで移動稽古、型稽古と進んだ。途中あまりの風の冷たさに泣き出す子供もいたが、泣きながらも懸命に頑張っていた。最後は2人組での組手、相手を代えて数セット行い、最後に正拳中突き30本で締め少年部はここまで。ひとりも脱落することなく無事に頑張りとおした。
 一般部は引き続き波打ち際に移動し上半身裸になっての組手へと移った。参加者は冷たい風をさえぎる道着がなくなり、より一層体感温度が下がることで逆に気合が入ったようである。お互いに突き蹴りを交わし上半身を真っ赤にしながらもみな積極的に動き回っていた。20分ほど組手を行ったあと最後にもう一度正拳突きで締め、本年の寒稽古は全て終了した。冬の厳しい表情をした日本海の前での稽古は精神的、肉体的に良い刺激となり、終わったあとはみんな大変良い表情であった。
 稽古の後は近くにある「鷹巣荘」の温泉につかりながらお互いに今年の抱負を語り合った。寒稽古で引き締まった気持ちを以って道場生全員の今年一年の精進を期待したい。
                                            
極真会館福井支部 宮脇道場
 
寒稽古写真
寒稽古の様子が新聞に掲載されました
平成21年1月26日(月)
福井新聞に掲載されました
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平成20年1月27日(火)
日刊県民福井に掲載されました
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国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
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