国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
卒業10人組手 レポート
2009年3月19日(木)福井大学にて
 福井大学同好会は3月19日、福井大学にて卒業10人組手を実施した。
 参加者が少ないのではと思っていたが、宮脇師範、前川支部長、梅田支部長、大島支部長をはじめ11名の指導員、道場生が卒業生4人の組手の相手をするため福井大学に駆けつけた。
 当日は3月中旬にしては暖かく絶好のコンディションの中で行われた。連続組手の前に全員でスパーリングを行い、体が温まったところで10人組手を開始した。
 最初に挑戦したのが小枝無級。小枝は学業が忙しく空手の稽古に顔を出すことも少なく体力的に完遂は難しいのではないかと心配されたが正拳突きを軸にした攻撃で着実なリズムのまま完遂。
 次に山森無級が挑戦。山森は高校生だが、この春大学に進学するため特別に大学生と一緒に10人組手に挑むこととなった。組手が始まり、途中上段廻し蹴りが入るなど多彩な足技が光る山森。それでも中盤になると足が止まり相手の技を正面で受ける場面が増えた。
梅田支部長の強烈な下突きを一打浴びて中断するも「やれます。」と即座に組手を開始した。それ以降、一方的に押し込まれることはなくキレのある攻撃を返していく展開で見事完遂。
 三人目は友永副主将。1人目から4人目まで有段者が続き、友永も顔を歪めるが周りの後輩の大きな声援で気合の入った攻撃を繰り出す。最後の最後まで空手家の矜持を忘れず完遂となった。
 そして最後は同好会主将の鈴木。一人目宮脇師範から後ろに下がらない安定した組手を展開。その後も要所要所で威力に富んだ下段廻し蹴りを叩き込む。9人目の次期主将廣田は気合とともに攻撃を仕掛けてくるが、それに対しても鈴木は「アーッ!」と自らを叱咤するように声を出し双方とも全く引くことなく打ち合った。10人目村中に対しても動きが衰えず完遂の直後には表情が自然と緩んだ。周りからも大きな拍手が沸いた。結局1人目から10人目まで動きが衰えず、一切苦しい表情も浮かべず見事な10人組手で有終の美を飾った。
 その後、場を焼肉屋に移し4人の壮行会が行われた。友永副主将の乾杯の音頭で始まり、談笑の中、後輩から色紙と彫刻の入ったオリジナルキーホルダーが手渡されるなど和やかで楽しい時間を過ごした。最後に鈴木主将の挨拶と1本締めで終了した。
 鈴木主将は県内の企業に就職。他の3人も県外へ進学、就職が決まっていて今春からそれぞれの拠点で活動することとなる。4人には最後の10人組手、極真空手を通じて学んだことを糧にして今後も活躍してくれることを期待したい。
 
卒業10人組手
卒業10人組手
小枝 山森 友永 鈴木



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