国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
第41回全日本大会、北信越地区選抜戦レポート
 全日本選抜としては第一回となる北陸信越地区空手道選手権大会が7月12日(日)に富山県のアルビス小杉体育センターにて開催された。今回、選抜戦への出場者数は福井、石川、富山、新潟、長野から合計32名。福井からは安池年男、齊戸辰成、西村隆史が出場した。(村中康浩は仕事の都合により残念ながら欠場。)
 福井の先頭バッターは安池。Aブロック第三試合で富山の金瀬選手と対戦。序盤は慎重な試合運びで様子を見る。相手の左側にうまく回りこみながら正拳を中段に叩き込んでいくと、相手は嫌がっている様子で手数が減ってきた。安池は下段蹴りも織り交ぜながら相手のバランスを崩し判定5−0で勝利。
 二番手は齊戸。富山の鞍橋選手と対戦。黄帯ながら長身で突きと下段で前に出てくる。齊戸は様子を見ているのかほとんど手数を出さない。中盤を過ぎても相手に攻めさせているだけで体調が良くないのか反撃の兆しがない。残り30秒になり、ようやく前蹴りから中段、上段回し蹴りを繰り出すが形勢逆転とまでは行かずに時間切れ。判定は引き分け、延長戦に。延長戦でもなかなかエンジンがかからず中盤までは手数が極端に少ない。後半中段回しを軸に攻撃をみせるが単発気味でなかなか優勢とまではいかず、幾分相手よりパワーで上回った分で辛うじて勝利。
 西村は今年の福井大会の二回戦で対戦した富山の荒屋選手と再戦となった。荒屋選手は3月より身体に厚みが加わった感じで、突きと奥足への下段で前に出てくる。西村は正拳突きと中段回しを繰り出そうとするが相手の圧力が強くなかなか手数に繋がらない。中段を蹴った後の奥足に下段を合わされて苦しい展開。後半は手数も減って判定負け。前回は勝利しているだけに悔しい敗戦となった。
 二回戦。安池は富山の中田選手と対戦。23歳と若い選手でスタミナ勝負になると苦戦が予想されるため、開始から安池が積極的に攻める。一回戦以上に横への回り込みが冴え、相手の攻撃の先を押さえる感じで中段突きがタイミングよく決まる。安池はペース配分も良く終始攻め続け相手のバランスを崩し快勝。
 齊戸の二回戦。一回戦の反省を踏まえ序盤から相手の攻撃にあわせて技を返していく。対戦相手の山崎選手は地味ではあるが粘り強く突きから下段と攻撃を繰り出す。一進一退の攻防であるが終盤、齊戸は延長を考えてか幾分ペースを落とした。判定は副審が2本山崎に上げ主審もそれを支持し山崎の勝利となった。
 準々決勝戦。安池は新潟の青木選手と対戦。距離をとって足技と中段突きで試合を組み立てる青木に対し回りこみながらも間合いを詰めて突きと下段を当てていく。青木は中段上段の蹴りを巧く使い安池を簡単に中に入らせない。互角の展開のまま2分が経過し、安池の攻撃がやや強引になったところに青木の中段突きがカウンターで決まり安池の動きが鈍る。それを見て青木は上段蹴りから中段突きと技をまとめ、安池の攻撃を振り切った。
 今回の選抜戦、優勝は長野支部の福澤貴春選手、準優勝は石川支部の宍戸新選手、安池の最終順位は第5位であった。
 今回の選抜戦でベスト8に入った選手は11月に開催される全日本選手権大会への出場権を与えられるとの事で、各入賞選手はもちろん、福井を代表して安池選手には是非出場を目指し頑張っていただきたい。
 
第41回全日本大会、北信越地区選抜戦写真
 
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