国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
2009少年部夏合宿 1日目レポート
 7月18日(土)・19日(日)少年部夏合宿を行なった。梅雨空で雨が降ったり止んだりが続いておりスケジュールにも影響が出るかと思われたが、幸い期間中は時折雨がパラつく程度で、屋外の稽古も問題なく順調に進んだ。
 初日朝9時に集合し、少年自然の家の職員から期間中の注意とベッドメイクなどのやり方を教わり合宿開始。高学年は何度も参加しており表情に余裕が見られたが、初めての子供は幾分緊張しているようであった。
道着に着替えてさっそく最初の稽古に移った。梅田支部長の号令の下、準備運動から基本稽古を各20本ずつ。参加者が一人ずつ号令の掛け声をかけて行なったが、日頃とは違った顔ぶれでの稽古ということで気合が入り、みんな大きい声が出ていた。一旦水分補給をかねて休憩後は大島支部長の号令で移動稽古を行った。前屈立ちで基本的な移動を10種ほど行った。この時期にしては涼しい日であったが、湿気が多くみんな汗びっしょりになってきたので、午前中の空手の稽古はこの辺で切り上げて残り時間はレクレーションとしてミニドッジボール大会を行った。1班から4班までに分かれてのトーナメント戦。低学年も多いため、危なくないようにやわらかいボールを使用して行なった。空手の稽古とはまた違って、見違えるような動きに変わる子もいれば意外と球技は苦手な子もいて見ている方も面白かった。ゲームを通し徐々に打ち解けていって、連係プレーもだんだんと見られるようになっていった。一試合5分間で行なったが実力伯仲でどの試合も接戦に。午前の部優勝は1班。優勝が決まった瞬間大きな歓声が上がり中にはハイタッチをして勝利を称えあっているものもいた。優勝チームには賞品としてアイスが配られた。中段突きで締めて午前のスケジュールは終了。
 稽古後、班長、副班長が班をまとめて宿泊部屋に移動。部屋に入ったとたんまたテンションが上がりあちこちでいろんな会話が飛び交っていた。
 昼食は、かぼちゃ、なす等が入った夏野菜カレー。子供たちには辛すぎるのではないかと思う辛さであったが、大勢で食べる食事は楽しいという事もあり、全てたいらげていた。 
 昼休みを挟んで1時からは学習の時間。最初に福井大学の先生が用意した資料で頭の体操を行なった。模様や色、図形などを見ているときは脳がいままでの経験をもとに処理したり、回りの色などから判断をしてしまうために目の錯覚をおこす、ということを資料にある図形を切り抜いて自分の目で確認したり、プロジェクターの映像を見て体験したりして驚いたり納得したりしていた。40分ほどそういった頭の体操を行なった後、休憩をはさんで自分達が用意してきた夏休みの宿題などの勉強に移った。大学生が4名手伝いに来てくれ、わからない問題があればヒントを教えてもらいながら3時まで熱心に勉強をした。
 3時15分からは午後の稽古。田中支部長の指導で準備運動と基本を行なったあと、帯別に分かれて型の稽古に移った。白帯は太極、橙帯は平安、といった感じでそれぞれが修得すべき型を中心に稽古を進めた。9月の型試合を目指している子が多いのか、結構みんな動作がしっかりと出来ていた。稽古時間残り40分くらいとなってからは、ドッジボール大会午後の部に。みんな待ってましたとばかりに元気が良くなり、午前中以上に連係プレーが冴えわたっていた。決勝は同点で延長3分間を行い、2班が栄冠を勝ち取った。
 自由時間をはさみ6時から夕食。昼にみんなたくさん食べたので残るかと思っていたが、勉強と稽古、レクレーションで頭も体も心もいっぱい動かしたおかげか、しっかりと食べていた。
 7時からは入浴の時間。これまた賑やかな入浴となった。梅田支部長らが様子をみていたが、「走るな、泳ぐな、飛び込むな」といった言葉を延々と発していたとの事であった。
 ようやく入浴も終え、初日最後のイベント、花火大会となった。ちょうど良い具合の風があり、煙が充満する事もなく、みんな各々楽しそうに花火を楽しんでいた。自分の分がなくなると、指導員が用意しているところへやってきて、準備ができるとあっという間になくなってしまった。
 花火が終わり片付けをしたところで、初日だけ参加の子供たちは保護者の方と帰宅。盛りだくさんの内容で充実した1日だったに違いない。
 宿泊組はまだまだここから、といった感じで元気満々。指導員達は、明日の早朝稽古(5時起床)に備えて早く寝るよう言って回るが、なかなか寝付けないようで遅くまで、部屋の中ではなにやら話し声が続いていたようである。
 
2009少年部夏合宿 2日目レポート
 合宿2日目は、毎年恒例の早朝稽古から始まった。早朝5時に起床。5時半から、稽古開始となり、まずは早朝のランニング。起きたてなので少しセーブして走るのかな、と思いきや、先頭集団はいきなり抜きつ抜かれつの大バトルに。みんな、昨日の夜はよく眠れたのであろう。疲れを全く見せずに、朝から元気一杯。その後、基本稽古を行ってから、ダッシュや補強などを行い、帯ごとの班別稽古へ進み、約1時間ちょっとの稽古だったが、みんなたっぷりと汗を掻いていた。今朝の朝ごはんは、きっと美味しかったと思う。
 早朝稽古が終わり、休憩をはさんで部屋の掃除をし、朝食を摂った。午前9時になり、とうとう合宿最後の稽古へ突入した。最終稽古は約2時間、今回の合宿の総決算となる。基本・移動・五本蹴り等を行った後、指導員相手のスパーリングへと進んだ。この合宿で、培った成果を発揮すべく、普段は手合わせすることがない黒帯、茶帯の指導員相手に、みんな力一杯、技を繰り出していた。特に五年生、六年生の技は、受けていても非常に重たく指導員も感心していた。そして午前11時、最終稽古が終わると、厳しい稽古が終わった開放感からか、みんな自然と笑顔に。最後の道場訓の声も一段と大きかった。
 最終稽古のあとは、これも夏合宿恒例となったバーベキュー大会。あいにく雨がパラつく空模様のため屋内でのバーベキューとなったが、大きい子も小さい子も、みんなで役割を分担し、野菜を切ったり、火をおこしたりと、上手に作業を進めていた。毎年参加の子供達は慣れているのもあって、率先し手際よく下準備を行っていた。準備も終わり、班長を中心に焼き始めるとみんなお皿を持って鉄板の周りに群がり、お腹一杯食べていた。いつもはお肉や焼きそばなどがわりと余ってしまうのであるが、今年はみんなたくさん食べ、大人の分が不足するくらいであった。なんとも頼もしい食欲である。たくさん食べた後はまた全員で後片付け。鉄板を洗う者、ごみを捨てに行く者、床にこぼれてしまった材料などをはき集める者と全員が力をあわせて行ないスムーズに進んだ。そして午後2時、事故や怪我もなく、2009年度少年部夏合宿は無事に全日程終了となった。
 その後、宿舎の前に集合し、午前中に行なった部屋の片づけを競う「お掃除コンテスト」の成績発表。これは、部屋を片付けた際に自然の家職員の方にチェックしてもらうもので、指摘が少なく、早く出来た班が高得点になるというもの。その結果・・・優勝は第1班。昨日行なったドッジボールの成績も合わせて総合優勝も勝ち取った。結果発表に1班は大喜び、他の班は悔しそうであった。最後に梅田支部長、宮脇師範から合宿中のがんばった姿勢を褒めてもらい、宿舎の人、指導員の人たちに挨拶をして解散となった。
 今回参加した少年部たち、大変だっただろうけど、2日間お疲れ様でした。そして、スタッフとして手伝ってくれた、茶帯・黒帯の指導員の方々、勉強を見てくれた大学の道場生達。ほんとに、いろいろとありがとうございました。皆さんのおかげで、今年も無事に終えることができました。来年もどうぞ、よろしくお願いします。
 
2009少年部夏合宿 参加者写真
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