国際空手道連盟極真会館 福井支部 宮脇道場
卒業10人組手 写真
2012年2月27日(月)
福井大学
 
卒業10人組手 レポート
2012年2月27日(月)
福井大学
 福井大学極真空手同好会は2月27日に山本明郎の卒業10人組手を行った。今春に福井大学を卒業する山本を相手に福井支部の道場生が10人組手で送り出すものである。
 当日は例年の気温をかなり下回り肌寒く、全員で組手をしてストレッチを行ってから10人組手を開始した。
 組手が始まり序盤はスローモードではあったが要所要所で威力に富んだ突きで相手を前に出させない。3人目斎戸指導員の上段膝蹴りにも突きで合わせるインサイドワークも光った。7人目あたりから手数が減り、技のキレも落ちてきたが山本も交流試合を2連覇した男である、道場生の声援を背に気合とともに突きに威力が戻った。苦しい状況の中9人目は十松が相手を務めた。先輩としての矜持からか打ち合いにきた後輩に真っ向勝負で迎え撃った。10人目村中のときには疲労の色が濃く滲み出していたが目は死んでいなかった。ラスト30秒では怒涛のラッシュで終了の太鼓が鳴った。集中打を受けた山本の胸は赤く腫れ上がっていたが怪我もなく見事10人を完遂した。
 その後場所を移し焼肉屋で送別会を開催した。4年間の思い出と今後の抱負を語るなど楽しい時間を過ごした。最後に後輩から福井大学オリジナルのキーホルダーとジャケット、福井支部道場生からの寄せ書きが贈られた。
 山本は卒業後、地元愛知で空手によって培われた体力と精神を活かして消防士になる。「空手を続けること。遠く離れていても空手を続けてさえいれば必ず縁があり繋がる」という言葉を宮脇師範からも頂いた。山本には今後も愛知での活躍を期待している。
                                           村中 康浩
 福井大学極真空手同好会では心身ともに鍛えてもらい、大きく成長させて頂きました。ここでの経験は私の人生において大いに役立つものでありました。
 空手道をはじめとする格闘技が他のスポーツと一線を画す大きな点は、相手に対し痛みを与えることを目的とする点であると思います。それ故、相対する相手への礼儀や敬愛の念は色濃いものであります。やや極端ではありますが、実生活においてもこの理念は尊重されるべき精神であると思います。空手道を通して、この精神を改めて学ばせて頂きました。
 空手道は個人競技ではあるが、苦楽を共にした仲間や先輩、後輩の存在はとても大きなものでありました。私個人が交流試合2連覇という成績を残せたことも、周りの協力なくしては到底ありえなかったことであります。共に組手を行うのはもちろん、時に自分の練習をさしおいて私の練習に付き合って頂いたり、私に怪我をさせないように組手の相手をして頂いたりと、お互い様であるとはいえ感謝の思いは一言では言い表せられないほど大きなものであります。肉体的にはつらかった稽古や合宿も、皆と共に取り組んだからこそ精神的に充実したものになりました。
 さらに、稽古以外の場でも仲間の存在は大きく、共に酌み交わしたお酒、肉をたらふく食べたバーベキュー、時にたわいもない会話までもがかけがえのない思い出となりました。私に関わったすべての方々にこの場を借りて深く御礼申し上げます。
 こうして無事大学を卒業でき仲間とも離れることにはなりますが、ここで培われた精神をこれからの人生においても遺憾なく発揮し、社会に貢献していくよう精進していくつもりです。
 これからも、福井大学極真空手同好会をはじめとする極真空手のさらなる繁栄を遠くから願っております。押忍。
                                           山本 明郎
 



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